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株主・投資家の皆様へ


平素は格別なるご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
さて、当社第58期(2020年度)が終了いたしましたので、ここにご報告申し上げます。

1.営業の概況

 当社グループは、中期経営計画の最終年度として「成長を遂げる」のスローガンのもと種々の経営課題に取り組んでまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行による経済の落ち込みにより、非常に激しい動きの一年となりました。
 第58期前半は、当社の主な製品供給先であります、四輪車・二輪車の生産が落ち込んだことにより大きな赤字を計上いたしました。特に、日本及びインドの生産の落ち込みが大きく、一時的な休業を実施する状況でした。
 第58期後半は、新型コロナウイルス感染症の一時的な流行の沈静化もあり、四輪車・二輪車の販売が回復し、また、在庫の積み増しのための生産も行われた結果、当社の販売も急回復いたしました。
 第58期の配当金は、業績及び今後の事業展開等を総合的に勘案いたしまして、1株につき70円とさせていただきました。

2.通期の業績見通し

 当社グループを取り巻く経営環境については、新型コロナウイルス感染症の蔓延による世界経済の分断、地球環境問題を背景とした自動車・二輪車の電動化への急速な動きなど、刻々と変化をしております。その中で当社が、今後、成長を続けて行くためには需要の変化を機敏にとらえ、生産の重点を変えていく必要があります。これらに対応すべく新中期経営計画「VISION2025」(2021~2025年度)を策定し、次の4分野を重点的に強化してまいります。
 第1に「低炭素社会の実現に資する電子ユニット」です。地球環境問題を背景として世界的な脱炭素化の流れが加速しています。自動車・二輪車は急速に電動化していきます。従来培ってきた充電器、インバータ、DCDCコンバータの開発・生産技術を磨き、受託製品製造から、自社開発/自社設計製品の製造への流れを強めてまいります。
 第2に「重要電子機器をつなぐワイヤーハーネス」です。ワイヤーハーネス事業は当社の屋台骨です。ベトナムにおける生産体制を充実させるとともに、オリジナル部品開発を進め、付加価値の増大を図ってまいります。
 第3に「新規事業」です。従来、研究開発を行ってきたメディカル関連製品、超音波関連製品がようやく販売への道筋が見えてきました。ASTI開発製品の販売比率を上げ、ASTI全体の収益性を向上させてまいります。
 第4に「海外における受注生産事業」です。日本国内では、今後、人口減少に伴い、市場の拡大は見込めませんが、アジア、特にインドにおいては比較的高い経済成長がかなり長期にわたって見込まれています。経済成長する国には、当社が成長した日本の70年代、80年代と同様、多くの事業機会があります。アジアの経済成長を取り込むことが当社の発展の鍵となります。
 株主の皆様におかれましては、今後とも相変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。