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Home > 「仕事」と「人」を知る > プロジェクトストーリー「マイクロニードルシステム」

微細の世界で新しいものづくりに挑戦する面白さ

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2011年11月。
ASTIは、医療用マイクロニードルシステムのプロトタイプを発表した。ASTIのマイクロニードルは、プラスチック製の針の先端を100分の1mm以下とし、皮膚の浅い層に穿刺することで、痛みを伴わない「注射」を実現できる。それは例えば、ワクチン投与や糖尿病の治療など今後の医療に対して大きな可能性を有している。
このマイクロニードルシステムの研究・開発を行なってきたAMD推進室のメンバーに今回の製品発表までのプロジェクトストーリーを語ってもらった。

研究・開発メンバー(AMD推進室)

来の可能性を持つ「マイクロニードル」との出会い。

AMD推進室が発足する以前から、小粥と杉村が浜松医科大学との産学共同研究を通し、マイクロニードルの基礎研究から医療現場への応用を見据えた研究へとステップアップしながら、約5年の年月をかけてマイクロニードル実現に必要なベース技術を培ってきた。

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小粥: 「共同研究では、浜松医大が持つ医学の知識とASTIが持つ工学の知識やスキルを融合しながら共同研究を進めてきました。」
杉村: 「浜松医大との産学共同研究を通じて医大の先生から、マイクロニードルという研究分野を聞いた時は、将来的な可能性を感じましたが、技術的に実現は難しいなと感じました。しかし、その反面、難しい分野だからこそ成し遂げることができればビジネスチャンスがきっとあると、この分野に挑戦する意欲を持ちました。」

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究から開発へ。ビジネス展開を加速させるためにAMD推進室を発足。

高齢化社会に伴う医療分野の成長が年々顕著になる中、医療用マイクロニードルの研究に取り組んでいたチームとしても、共同研究によって培った技術を応用した「ものづくり」へのビジネス展開を加速させることが社内からも求められていた。実験評価が主体だった研究から製品開発へと事業展開をするにあたり、医療用マイクロニードルの製品開発に取り組む組織として2010年12月にAMD推進室が発足した。
プロジェクトメンバーとして集められたそれぞれのメンバーに当時の心境を語ってもらった。

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田丸: 「若い人達と一緒になって新しいものづくりに取り組むことに高い期待感を持っていました。年長者としてこれまで私が培った経験を生かしていきたいという熱い想いを持っていました。」
小粥: 「これまでは、研究ベースの仕事でしたが、AMD推進室という組織になって研究から開発へのステージにステップアップし、ビジネス展開をリアルに実感することに期待感を持っていました。」
和田: 「入社して生産技術部に配属となり、半年経って仕事にも会社にも慣れてきたくらいのタイミングで、突然新しい部署への異動の話を頂いたので期待というより不安の方が大きかったですね。
マイクロニードルの開発という会社の新しい事業領域に取り組んでいるということは知っていたのですが、自分に何ができるのかという不安を持っていました。」

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細加工への挑戦。

AMD推進室が発足し組織開発に取り組むにあたり、量産を視野に入れたプラスチック射出成形での実現を目標として設定した。通常の作り方が通用しない100分の1mm以下という微細の世界で、苦戦しながらもメンバーたちでアイデアを出し合い、試行錯誤を繰り返しながら開発を行なっていった。

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和田: 「あまりにも小さいものを作っているので、自分たちで作り方や測り方を見出していかなければいけないのが大変でしたが、試行錯誤を繰り返し、実際に形になった時には、それまでの苦労が報われたと感じました。」
田丸: 「自ら我々が意図しながら設計し製作するのですが、ものができた時に何とも言えない感動を実感しました。微細の世界でのものづくりは、通常のものづくりで得る感覚とは全く違う感覚でした。」
野中: 「マイクロニードルの図面を見たとき、0.05mmという寸法を見て驚きましたね。今までは3mmや小さくてもコンマ何ミリの寸法が主だったので実現できるのかなって。
実際に出来上がったものを見た時は、率直な感想として小さすぎて何が何だか分からない状態でした。
でも、顕微鏡で針先を覗き、設計時にCADで作図した拡大図面と一緒の構造になっているのを目の当たりにした時には感激しましたね。」
杉村: 「これまでシリコンによる製作だったものを量産に向けてプラスチックの射出成形にすることが求められていました。
実際に試作品を作る時、先端が出るか(針先まで残った状態を維持できるか)という不安を皆が抱いていたのですが、実際に針が途中で折れることなく先端まで残った状態で出来上がった時、メンバー同士での達成感と大きな感動が生まれました。」

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究・開発を通して得た「やりがい」と「自信」。

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杉村: 「これまでの仕事は、お客様の要望やニーズを形にしていくお客様発信の仕事だったのですが、マイクロニードルの開発にあたっては、何も無いところから我々自身がアイデアを出し合い、想像の世界にあったものを実現化していくことに今までとは違った楽しさや喜び、やりがいを感じました。」
田丸: 「我々の想いは、マイクロニードルとして世の中に出ているもの中で一番良いものを作りたいということでした。今回発表に至ったマイクロニードルシステムは、プラスチックでこれだけ先端が尖っていて、薬を通せる針は他に無いという自信を持っています。」

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イクロニードルの領域でNo.1を目指す。

産学共同研究によるベース技術の研究から、試行錯誤の繰り返しによる製品開発を経て誕生したマイクロニードルシステム。超極細の世界で「ものづくり」に挑んで来たAMD推進室の今後の展望を語る。

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田丸: 「微細加工の技術を応用し、精密部品で世間が驚くようなものを我々で作っていきたいというのが、AMD推進室の理念です。
直近の目標としては、今回発表したマイクロニードルシステムを一層レベルアップし、さらにはASTIがこの領域でのNo.1といわれるようになりたいと思います。
またマイクロニードルシステムの研究開発によって培われた技術や、我々の持つ強みをニードル以外の部品や医療分野以外にも発揮していきたいと考えています。」

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