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Home > 「仕事」と「人」を知る > モービル・パワーエレクトロニクス「充電器開発」

次世代を牽引するEV技術。あしたを走る、ものづくり。

2009年1月。
ASTIは、新たな事業として電気自動車やハイブリッド車など電動自動車及び、産業用電動車両向けの電子機器事業(モービル・パワーエレクトロニクス)に参入した。

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電動福祉車両用モータコントローラの設計製造及び、電動ゴルフカーコントローラの開発・量産を通じて培ってきた技術を基に、更なる開発力強化と新技術の蓄積のため、独自技術により開発したバッテリ充電器及び、モータコントローラを搭載した小型電気自動車「evivo(イーヴィーボ)」を試作し、電動車両向け電子機器事業の一歩を踏み出した。

今回は成長市場として期待されている「モービル・パワーエレクトロニクス」製品の一つである充電器の開発を担当しているメンバーにこれまでのプロジェクトについて語ってもらった。

開発メンバー(右から)

大出力36Wからの挑戦。

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杉山: 「5年ほど前になりますが、入社当初は最大出力36W(ワット)程度の電力の充電器の設計がスタートでした。
初めて充電器の開発に携わるメンバーも多く、試行錯誤しながら充電器の設計を行いました。ある程度形にはしましたが、まともに動かす事ができなかったですね。 小さな電力であれば動くだろうと皆思っていましたが、全く動かず面を食らいました。試行錯誤を繰り返し、やっと動かすことが出来たときは嬉しかったです。
技術開発部としては電動車椅子の充電に必要な300Wの中電力充電器、電動二輪車の急速充電に必要な1KWの大電力充電器と徐々にステップアップしながら開発を進めていきました。」

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が多く立ちはだかるからこそ、乗り越えたときの達成感は比べものにならない。

ASTIに入社して以来デジタル回路のハードを主に扱っていた西田は、アナログかつパワー回路が主となる充電器のハード設計・開発に携わることが決まった当時についてこう振り返る。

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西田: 「今までデジタルの世界で仕事をしていた私としては、充電器のアナログ回路設計には今まで使わなかった知識が必要とされるので不安がありました。
実際もアナログ回路設計は非常に難しく、それまで蓄えたデジタルの知識が通用しない世界でした。評価についても何十項目もある評価項目の最後の1つが駄目だと全部最初からやり直しという地道な作業が必要で苦戦しました。でもその分、開発中に受ける刺激や動いた時の喜びは、それまでやっていたデジタルの世界では味わえることができない感覚でした。
また、アナログ回路の設計に携わる事で、それまで自分が持っていた知識の薄っぺらさに気付かされましたね。」
杉山: 「実験を重ねながら努力をしてきましたが、上司に聞かないと良く分からない現象が多々あります。また、大学教授に相談しながら更に深く追求しないと解明できないような現象もあります。それだけアナログの世界は奥が深く難しいです。でも、それらを乗り越えたときの達成感は大きいものを感じます。」
杉山: 「一番苦労したのは、ノイズ対策ですね。海外で販売するためには、国内で販売の際に必要なPSEマークを取得する以上に厳しい限度値が定められていますし、その限度値以下にノイズを抑える作業に苦戦しました。
ノイズ自体は、目で見えないので、どこからノイズが発生しているのかを探し、そしてどうしたらノイズを抑えられるか対策を考えるのに時間がかかりました。」
  ※電気用品安全法に基づき、国の定める安全基準の検査に合格した電気製品に表示されるマーク

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ーザーの多様なニーズに対応できる製品を。「フレックスチャージャー」の開発。

年月をかけ電動車椅子や電気自動車の充電器を開発してきたASTIは、2011年10月新開発製品として、各種バッテリへ対応した充電方式や充電電圧/電流などの充電プログラムをフレキシブルに設定でき、充電状態のモニタリングも可能とした充電器「フレックスチャージャー」を発表した。

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水島: 「今まで開発してきた充電器は、お客様側が使うバッテリが決まっているため、そのバッテリに合うソフト側の決まった設定値に対して動くようなチューニングをしてきました。
しかし、今回のフレックスチャージャーは、様々なバッテリに繋ぐ事ができる充電器を目指していたので、フレキシブルなものを目指す反面、充電器を動かすための様々なパラメーターのバランスを維持しながら、安全性の高い製品を開発していかなければいけない点に苦労しました。」

充電器開発において、ハード設計者とソフト設計者の間では、どのような連携を取っているのだろうか?

中崎: 「ソフトとハードは密接に連携していて、ソフトの設計を変更したりするとハードにも影響が出てきたりします。 ですので、仕様や設計を変える時にはお互いのことを考えながら慎重に検討していきます。
問題が起きた際の対応にしても最終的に充電器の開発にかかるトータル時間やトータルコストを最低限に抑えることができる最適な方法を見出すため、ソフト・ハード間で協議しながら対応していきます。」

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すます成長し続けるEVの世界。時代の変化に対応した、充電器の開発を目指して。

300W、1KW、10KWと電力を上げ進化してきたASTIの充電器開発。
市場の要求に応えるべく、進化し続ける充電器開発の分野について今後の展開について聞いてみた。

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西田: 「世の中が今後どのような方向に進んで行くかというのが、この事業の展開を決める上で重要な要因の一つです。 本格的なEV(電気自動車)時代が到来し、今後さらに需要が高まることが予想されます。市場の拡大とともに今はまだ高価なバッテリの価格も将来的には安くなり、EVの普及も更に促進されると思います。 また、バッテリの価格が安くなると蓄電器など一般家庭向けの製品の普及も考えられ必然的に充電器の需要も高まると思います。 市場の成長と共に企業としても成長できる分野だと思いますので、ビジネスチャンスを逃さないよう個人レベルや組織レベルで力を付けていきたいと思っています。」

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「仕事」と「人」を知る